はじめに

都市開発と鉄道


本作のような、鉄道を起点として都市開発を行う日本独自の私鉄ビジネスモデルは、小林一三によって作られたとされています。

小林一三

1873年 - 1957年

阪急電鉄・宝塚歌劇団・阪急百貨店・東宝をはじめとする阪急阪神東宝グループの創業者です。

鉄道を起点とした都市開発、流通事業を一体的に進め、互いに連動させて相乗効果を上げる私鉄経営モデルの原型を独自に作り上げたとされています。

宅地開発、娯楽施設や百貨店開業などを鉄道経営に組み合わせるアイディアを採用し、鉄道路線を拡大して田舎電車を屈指の鉄道会社に育てました。

「乗客は電車が創造する」との言葉を遺しており、沿線の地域開発により人口が増加し、その住民の需要を満たすことに商機を見出していました。

お客さんのことを考えた事業姿勢であったとされ、ソーライスの逸話などが伝わっているので、ぜひ調べてみてください。